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スポーツカイトの飛ばし方 初心者のための飛ばし方マニュアル


                Kite Trick 手とり足とり

    line.JPG (3093 バイト)
                                             Fade           mark-Vdo60-30.jpg (26376 バイト)              
                             フェード

この練習の前に習得すべき基礎技術は

PanCake / Axel


Trick07.jpg (41497 バイト)本来、スポーツカイトはセイルに風を受ける状態で飛んでいます。しかしスポーツカイトは風向に対して平行になる角度の、腹ばい状態や仰向け状態でも飛ぶことができるのです。スポーツカイトのノーズがフライヤー側にある仰向け状態で浮いているのをフェードといいます。ノーズが向こう側にある仰向け状態の場合はバックフリップといい、両者は同じではありません。フェードの状態ではブライドルは、すべてノーズの方に引っ張られていて、ノーズの左右からラインがフライヤーに向かって繋がっています。

スポーツカイトをフェードさせる最も簡単な方法を述べましょう。まず、スポーツカイトを上昇させ、ウインドセンターでユックリと垂直降下させてゆきます。(風が弱めの時の方がスピードが上がらないので都合がいいでしょう。)そして、両手でスポーツカイトを押し出し、一瞬パンケーキ(腹ばい)の状態にします。左右にブレのない真平らなパンケーキがベストです。スポーツカイトが腹ばいになった時、ラインはスポーツカイトと自分の手の間でピンと張っている状態でなければなりません。もし、ラインが緩んでしまっているなら、それはスポーツカイトがフライヤーのコントロール下になく、フェードをかけようとしても余った長さのライン分が空振りするだけです。また、腹ばい状態で、向こう側へ行き過ぎていると、スポーツカイトが頭を少し持ち上げてしまい、ラインを引っ張ってもスポーツカイトをひっくり返し難くなります。

smp78.jpg (2617 バイト)スポーツカイトが腹ばいの水平状態でラインがピンと張っている時、両手を揃えて下に曳いてやります。この時にバーンと曳いてはいけません。うまくフェードが出来るかどうかは、この曳きの際の力加減にかかっています。フェードがうまくゆかない人の殆どは腹ばいの状態が正しくないか、曳きが強すぎるか、のどちらかです。強く曳かないとひっくり返らないような感じを持たれると思いますが、そうではありません。力を抜いて、腕全体ではなく、手首でコネるようにクリッと手前に回すようにトルクをかけて曳いて下さい。この時の心得は絶対にパチンと強く曳かないことです。フェードは力で返すのではなく、曳きのトルクと引きの分量で返すのです。この説明通りにやると、スポーツカイトがひっくり返ろうと行動を起していることが分かるでしょう。ところが、スポーツカイトによっては、いまにもひっくり返りそうなのに、あと一歩返らない状態にあるかも知れません。フェードを確実にするためには、手首で返すだけでなく、そのあとのフォロースルーが必要なのです。テニスと同じで、小手先だけでは足りないのです。そのあともう少し、グーーーッと続けて手首を曳き加えて下さい。そうすれば、ひっくり返りそうで、返えらなかったスポーツカイトもゆっくりと、「ウンとこしょ。」の感じにしても、ひっくり返ったでしょう。このフォロースルーが完全に行えるならば、相当返し難いタイプの、あまり良くないスポーツカイトでも、かなり強引に返せます。一回できれば大丈夫、この曳きの感覚を忘れないように覚えておいてください。すぐに忘れて、バンと強く跳ねるように曳いたりすると、またフェードに入り切れません。その時は、強く曳き過ぎたと反省し、力を抜いてトルクでやってください。フォロースルーも絶対忘れないように。スポーツカイトの種類によっては、ここまで微妙に曳かなくても、簡単に返るものの方がずっと多いのですが、その手加減で覚えてしまうと、そのスポーツカイトでしか、フェードができなくなります。きちんと覚えておけば、設計上フェードが出来るスポーツカイトならば、どんなやっかいなスポーツカイトでも、必ず、出来るようになる筈です。

Trick08.jpg (40311 バイト)フェードで戻りの遅れるカイトがあります。特に大きいカイトやチームカイトの一部にありますが、フェードに入れる操作を正しく行ってもカイトが即座に反応しません。そういうカイトはフェードに入れる操作のあと、カイトがフェードを始めたら、もうちょっと手を出してラインを緩めてやってください。そうすると、ワンアクション遅れて、フェードに入ります。あせってラインを張ってしまったり、待ちきれないで戻りきる前に操作をやめてしまうと戻りません。私はこういうタイプのスポーツカイトは好きじゃないですが、兆候が分かれば対処できるものです。普通のスポーツカイトなのにフェードし難いカイトもあります。ブライドルを非常に内ぶりにしたカイトではよくあります。つまり、曳きを強めるために、センターロッド側から出ているブライドルがリーディングエッジ下側から出ているブライドルに対して短い比率になったカイトです。その場合、センターロッド側をちょっと長くしてやるとフェードしやすくなります。トリックを考えない、一方的にストレートとターンと曳き味のみを追求したスポーツカイトや、そのようにチューニングしてあるスポーツカイトではよくあることです。

もうひとつのフェードは、アクセルの最中にフェードに入れる方法です。もし、あなたのアクセル操作が完全ならば、アクセルの回転中に、そのスポーツカイトのノーズが最も向こう側にあるとき、(このとき一瞬、腹ばいになっている。)両手で引いてフェードします。このやり方でフェードすると一瞬のうちにフェードが完成します。上手な人のフェードは、どのような体勢からでも一瞬のうちにフェードに入ってしまうので、良く見ていないと、どの状態からフェードに入ったのか分らないかも知れません。でも、このフェードのやり方が最もポピュラーなやり方であって、前者のようなやり方はホントに初心者用なのです。
大切なことは、一瞬でもいいから、必ず、“傾いていない正しい腹ばい状態”を作ることです。腹ばい状態が安定しているほど、フェードでひっくり返しやすいのです。アクセルから入る場合も、アクセルの回転中にスポーツカイトの頭が向こう側を向き、平らになった瞬間を狙いますが、その時、ほんのちょっと押してやると平らになりやすく、より、返しやすくなります。アクセルからのフェードは、その瞬間を狙って、跳ね返りに合わせて返すので、返りのスピードも早く、力加減も少し多めです。でも、初めてフェードを練習される方は、アクセルから入るよりも、降下しての腹ばいから入る方が、ずっとタイミングが掴みやすいので、最初のうちはこのやり方で練習されることをお薦めいたします。
うまくフェードさせると、写真のような状態でぴたりと止まります。長く止め続けるためには、入ってからではなく、入れるときの引き方のスキルで、そうできるかどうかは決まります。

Fadeからの応用

Fadeから540Flatspinへ

Trick09.jpg (43075 バイト)フェードからの540フラットスピンはとても優雅で、しかもトリッキーな複合技です。 フェードからの540の場合は、フェードから素早く腹ばいに戻した瞬間、瞬間的にラインをたるませ、ちょっと力を強めにスピンをかけてください。奇麗に540に入ると思います。力が弱い場合は、傾いたり、回り切れずに墜落したりします。また回転を与える時は完全に水平の腹ばいになっていなくてはなりません。そうでなければ、傾いているものに強いスピンをかけるので、そのまま体勢を崩して墜落です。こういう技は、わざと地面スレスレでやったりするので、わずかの傾きは命取りになります。スピンをかけるタイミングがポイントですが、失敗する場合は殆どが、まだ腹ばいになり切っていない時に、早くもスピンをかけてしまうためです。540の場合は向こう側に行き過ぎて、少々スポーツカイトの頭が上がったとしても大丈夫ですので、焦ることはありません。地上1メートル位の低高度でも、しっかりとラインを緩ませておけば、地面に接触しない奇麗な540フラットスピンが可能です。浮きのいいスポーツカイトを使って優雅なトリックの世界を堪能してください。

FadeからBackSpinへ
バックスピンができるようになるとフェードでしばらく止めて、おもむろにバックスピンを回し始めたり、フェードを介した左右交互のバックスピンを回したりできます。(BackSpinの項参照)

フェードやアクセルから入るトリックは非常に多く、(フリックフラックやヨーヨーやジェイコブなどもそう、)決して馬鹿に出来ません。よって、フェードはいつ何どきでも、瞬時に入れるように磨きを掛けておくべき重要な技です。

(TEXT/Video  エスク中野  VideoのカイトはMad )

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