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スポーツカイトの飛ばし方 初心者のための飛ばし方マニュアル


               Kite Trick 手とり足とり

    line.JPG (3093 バイト)
                       Half Axel     VTR-Arrow100.jpg (39533 バイト)
            ハーフ・アクセル

この練習の前に習得すべき基礎技術は

 Push-turn   あるいは Axel

<概況>
Half-Axel はその名の通り、1回転(360度)は回さず、半分だけ回す(180度の)Axel です。主に左右の端で折り返す際にターンとして多用しますが、真上に上昇して、その頂点から真下に下降する際に頂点で使うこともありますし、地上スレスレで下にループターンするスペースがないときのターンとしても使えます。
地上スレスレの低い高度でのターンにも使えると書きましたが、練習の際は高度にゆとりを持ち、4m以上の高度で練習してください。また、スポーツカイトの折り返し地点を、あまりに奥深く行き過ぎると、その位置はもう風受けし難い位置になります。あまり深く行かず、少し手前で早めに折り返すようにした方が安定性を失いません。(慣れるとかなり奥まで突っ込んでも可能です。)
練習に適した風速はStd仕様の場合、2.5m以上3.5m未満がやり易いでしょう。風が強すぎても、弱すぎても、この技はできますが、トリックの初心者の練習には当然難しくなります。


<操作方法>
9時方向(左側)から3時方向(右側)に向かって、4mの高さを、地上と水平に飛行している状態で説明しましょう。腹ばいになったスポーツカイトの回転方向を「時計回り」で説明する場合は、カイトの飛行高度に拘わらず、ここでは上から見降ろした平面図での回転方向で説明します。(下から見上げている場合は説明の逆になるのでご注意を。)

@ スポーツカイトを地上4mくらいの高度で右に向かって水平飛行させます。折り返したいポイント(中央正面より少し右に行き過ぎたくらいの位置)に到達すると、すかさず、左手上から下に叩くように振り下ろしながら曳きます。叩き方は鞭でパチンと叩くように早く行います。(スローに引くと駄目です。)このとき同時右手は前に出して、右手のラインは左手で引っ張った分以上に、緩めます。左手を曳いてから、次に右手を前に出すのではありません。左右の手は必ず同時に行います。0.5秒遅れても間に合いません。右手の「出し」が遅れると成功しません。つまり、この「同時に」ができないと、この技は出来ません。無意識にできるまで繰り返して練習します。アクセル系はすべてこれらは同じです。

このとき、スポーツカイトは次のような姿勢変化を起こします。左手を叩くように瞬時に曳くことで、こちらに腹を見せて飛んでいるスポーツカイトは腹側から見る左翼だけが引っ張られます。(左手のラインは左翼についているためです。)同時に右手を前に出しているため、右翼はラインの拘束からフリーになって向こう側に振られ、スポーツカイトは一瞬の間、腹ばいの姿勢になります。スポーツカイトは鼻先を向こう側に押し込みながら腹ばいに姿勢を換え、上から見ると、反時計回りに回りながら来た方向に反転します。
この瞬間は左手のラインだけがカイトを支えているために張っていて、右手のラインは緩んでいます。もし、右手の緩ませ量が少な過ぎて、明らかに緩みが不足していると、カイトは腹ばいになり切れず、地面に向かって突っ込むでしょう。もし、地面に向かって急降下するようならば、それは右手が出てないか、出しが遅すぎるか、です。

ラインを緩める分量は、スポーツカイトの大きさに比例しますが、普通は右腕を伸ばし切るほどでもなく、60-70%でも間に合う筈です。ご自分のスポーツカイトのブライドルの取り付け位置の左右間隔を見て判断してください。大きいスポーツカイトほど、しっかりと手を出さねばなりません。(上体を前に倒せば60cm前後でも充分足ります。)

A 次にスポーツカイトは一瞬だけ腹ばいになりながら、また、ノーズを向こうに突き出しながら、反時計回りに回転してパタンと反転します。風が多めに(初心者にとっては風速3mでも)あるときは、一歩前に出て、向こうにスポーツカイトを流すような感じでやるといいでしょう。もし、いくらか前に出過ぎて両方のラインが一瞬でもスラック(緩んで)してしまってフリーになったとしても、スポーツカイトは瞬時には落ちません。腹ばい状態(PanCakeと呼ぶ)のスポーツカイトはバッタンと落ちたりしませんから、決して慌てることはありません。まずはこの位置まで左手一本で回転させなければならないので、最初の左手の一発は、しっかりと力を入れて行ってください。(パシッと鞭打つように叩くことを忘れないように。)

B スポーツカイトのノーズが向こう側に向き、尻尾の方がこっちに見えるような位置で、(見える時間はホンの一瞬です。)今度はラインを緩めていた右手を即座に引いて、スポーツカイトの頭を起こします。(アタマを起こすとは、腹ばいで側面しか見えないスポーツカイトを下面型が見える位置にすること。)スポーツカイトの姿勢は次のように変化します。
腹ばいで回転して来たスポーツカイトを引き起こすため、スポーツカイトはノーズを左に向け、スポーツカイトは元来たときの逆で腹が(下面)こちらに見える形になります。
つまり、右手のラインを曳いて左手を戻すと、スポーツカイトは9時の方向(左)に向きを変え、再びスポーツカイトの腹を見せるでしょう。この行為を「寝たスポーツカイトを起こす」と言います。

C ターン後のこの操作は非常に重要です。右手で起こすときは遅れないように左手に合わせて曳いて、9時方向(左)にスポーツカイトを加速させます。このタイミングは実際に何回か行って、体で覚えるしかありません。出していた右手を曳き戻すのと、引いていた左手を元に戻すのは同時に行います。タイミングが合えば、スポーツカイトは直進に戻ります。右手の曳き戻しが遅れると、スポーツカイトは仰向けにひっくり返ってしまいます。
両手の引き戻しは素早く強めに行いましょう。引きが遅いと加速が付かず、ヘロヘロと落ちてしまうでしょう。一歩、ステップバックして曳いても構いません。加速が足りていると、腹ばいの際にセイルから排出されてしまった風は再びセイルに戻り、力強く水平飛行できます。直進に入ったとき、両方の手は揃っており、このときラインにはもう緩みは生じていません。

D この一連の操作は、実際はスポーツカイトの尻尾を見てから引き起こすというような悠長なものではないので、リズムとして覚えるようにしてください。ワン、ツー、スリーの3秒でハーフアクセルのターンは終わります。
左端ではこれらの操作の左右の手をすべて逆にして行ってください。

スポーツカイトのブライドル設定によって、腹ばいの状態や腹ばいからの引き戻しのタイミングがいくらか異なります。トップ側のブライドル長が長めの設定のスポーツカイトでは、腹ばいにさせたときにスポーツカイトが自らのノーズを水平よりも上に上げようとするでしょう。またリーディングエッジ下側のブライドルが短かめのスポーツカイトの場合は引起し後の左手は、いくらかユックリめにした方がいい場合もあります。また、逆に引き起こしの手をが遅れないようクイックにしなければならない場合もあります。反応が極端な場合はブライドルを調整する必要がありますが、少々の範囲であれば、自分の手と足で融通を利かせて飛ばすことも大切です。そうでないと、ちょっと違ったカイトを借りただけでも、もう、うまく操作できないフライヤーになってしまいますので。

ビデオは端から斜めに撮りましたので、スポーツカイトの動きが分かり易いと思います。ご参考にしてください。腹ばいと同時にスポーツカイトは奥にスライドして入りながらてターンします。フライヤー側から見ると一点でカックンとターンしているように見えますが、横から見れば奥に食い込んで回っていることがお解りでしょう。


 (文 / 飛行 = エスク・中野     Videoのスポーツカイトは”Mad-X-Std” )

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