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スポーツカイトの飛ばし方 初心者のための飛ばし方マニュアル


               Kite Trick 手とり足とり

    line.JPG (3093 バイト)
                      Multi-YoYo   VTR-Arrow100.jpg (39533 バイト)          
                 マルチ・ヨーヨー                        

この練習の前に習得すべき基礎技術は

 左右にぐらつかないLowis


Muili-YoYoとは、複数回連続してYoYoを巻く技です。通常のYoYoは左右のセイルにラインを1回巻いているだけですが、それを2回3回と複数回連続して巻いてゆく Muili-YoYoでは、必ずLowisルイズ(Lowisのやり方はLowisの頁をご参照ください。)で行います。1回巻きの通常のYoYoでは、スポーツカイトが少々傾いて回っていたり、一発でYoYoコネクターに入らず、カイトをゆすりながらYoYoコネクターへ掛けても、それでも取り敢えずはYoYoは成功です。しかし、Multi-YoYoの場合は、もし途中でスポーツカイトが傾いてしまったら、そこから先はは連続できなくなります。ということはYoYoに入いる初段階のBackFlip位置で、既に高い精度が求められます。
2回〜3回巻きくらいはYoYoが上達すれば、それの応用でスグにできるようになるでしょう。しかし、5回巻き以上の回数を確実に行うためには、スポーツカイトにヨーヨー・リングのような装備が必要です。5回以上のMuili-YoYoを行うためにはヨーヨー・リングの装備は絶対不可欠だと思います。(ヨーヨーリングについてはエスクのHPのカイト・カタログにヨーヨーリングの装備ができるスポーツカイトが掲載されています。ヨーヨーリングはただ輪をつければいい訳ではないのであるから、奥が深い話となります。)
ヨーヨー・リングが搭載されたスポーツカイトで行っても、5回巻き迄が1段階目のヤマで、次が7、8回巻きで、10回巻き以上になるとロボットのような精度のスキルがないと困難となり、並大抵な技ではできません。

ここではヨーヨー・リング装着のスポーツカイトを前提として書きます。
Multi-YoYoには、やりやすい風速があります。どんな風でも出来るものではありません。つまり、カイトをピタッと止めやすい風速で、暴れもせず、ズリ落ちもしない風速がベストです。スポーツカイトにもよりますが普通は風速2.5〜3.5mくらいでしょうか。出来れば海岸の安定した風が欲しいところですが、ガスティでなければいいでしょう。強い風は駄目です。スポーツカイトはトリックバランスのいい、ちゃんと作られたカイトでないと完全な機能をしない場合があります。というのは、勢いでしかYoYoできないカイトの場合は、何回もLewisしないこともあります。またバラストを積み過ぎでいるカイトは、通常のYoYoは勢いで強引に入るので初心者でもYoYoが出来るかも知れませんが、このようなカイトは、YoYo回転が勢い余っていると、引き絞る位置を通り過ぎてしまいがちで、コントロールが余計難しいのです。重心バランスのいいカイトは回転速度が安定しており、ゆっくりでも同じ回転速度で回ります。この点は非常に重要です。
ライン長30m〜35mくらいで、ウインドセンター50%位の高さが私にはいいですが、もう少し高いほうがやりやすいフライヤーもいるかも知れませんし、また、東京のH・A氏のように結構低い高度で19回も巻いた方もいます。

スポーツカイトは正立状態でLewisから入ります。最初のLewisはちょっと力を込めて強めに入れます。脇を締めてまっすぐきれいに後転させてください。この最初のLewisが完璧でないと連続は絶対にできません。修正しながら出来るようなものではないのです。(これを確実に出来るスキルが有れば、ヨーヨーリングが付いていないカイトでも3回巻きくらいは楽に、かなりスキルがあれば、4〜5回巻き迄のMulti-YoYoは可能です。)
スポーツカイトが1回転して頭を上げて来たら、カイトに巻いたセイル上のラインの緩みを失くすため、ホンの少しラインを引き絞り(カイトはまだ少し前傾状態で)スグに押します。それに合わせて1歩前に出ます。この足を使うことで、常に自分とカイトの距離はライン長に一致させているはずです。これも重要なポイントです。押しますという言葉を使いましたが、絞った瞬間緩めて風圧をかけるということなので、糸は押せるものではないのですけど。でも感じとしては押しています。

2〜3回、正しく回って行くと、ひとつのリズムがあることに気付くと思います。同じスピードの中にも、実はカムが回るような若干のスピード変化があります。もし、途中で少しでも傾くともう続かなくなります。また、押し込みのリズムが狂うと止まってしまいます。これをリズミカルにロボットのように正確に繰り返すことができれば10回巻きが可能になります。私が目撃した日本記録であろう最高回数はH・A氏のTransferXT-Zでの19回巻きで、巻き戻しも見事に成功しました。多分、世界でも20回クラスは少ないと思います。(海外のビデオでも今のところ13回以上は見たことがない)多分、彼なら今後もっと巻けるでしょう。10回を超えると加速度的に難しくなりますから簡単じゃありません。もう神業かも。

ここまではYoYoで巻くことばかり書きましたが、実は、多く巻くほどに、解くのが非常に難しいのです。海外のビデオでも巻いているシーンが写っていても、肝心な解くところのシーンが無い!そういうものがある。これは巻き戻しは失敗?でしょう。Multi-YoYoを5回以上巻いて正立しているスポーツカイトを、力を込めて引き戻すと、クルクルと回りながらそのまま地面に向かって行き、全部巻き戻さない内にランディングしてしまうことになりかねません。それで、スポーツカイトを下向きか横向きにし、ビューンとではなく、ユックリとクルクルと巻き戻します。カイトは高度を失わず、浮いたままでユックリと回転しながら綺麗に戻ります。ところが、Multi-YoYoも10回巻きくらいになると、ラインはYoYoコネクターの根っこのところで重なっており、実際問題、巻き戻しは容易ではありません。つまり、1回目からいかにキッチリ巻いて来たかが問われます。ラインに緩みがなく巻いてあれば綺麗に戻りますが、緩いところと締り過ぎたところが交互に入り混じっていれば、ラインが挟まって、しかも左右が同じ締りでもないので、うまく解けません。結果は半分くらい解けた状態で墜落します。このことから、10回巻き以上は神業のごとき精度が求められ、これらはやった人でしかわからない新たな問題に直面します。でも、出来る人がいる以上、挑戦する価値はありますよ。やり始めると誰でも猿のようになって止めません。

 
(文 / 飛行 = エスク・中野     Videoのスポーツカイトは”Mad-X-Std” )

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