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スポーツカイト

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カーボンロッドの上手な切り方
慣れないうちほど慎重に


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ーボン・ロッドと言えば「固いもの」というイメージが定着しています。ですから、一体そんな固いものが切れるのか、と思われがちです。でも、ご安心ください。注意すべき点はありますが、きわめて容易に切ることができます。カーボンはその名の通り、「炭素」であり、それは鉛筆の芯と何ら変わりありません。刃物にとっては柔らかいのです。カーボン・ロッドが折れた時は、その炭素繊維のささくれ立った折れ口には、不用意に触れないように注意してください。もし、細く鋭い先が指先に突き立つと、その先はあまりに細く華奢なので、皮膚の下で折れて怪我をします。(折れた竹と同じ状態です。紙にくるんで捨てましょう。)

フェルールがついた側が折れたかのか、どうかを確認する

Sasie-NSE-Coffiee240.jpg (31903 バイト)まず、スポーツカイトの構造を説明しなければなりませんが、そのためには、カイトの部分の名称図を見て部品の正しい名前を覚えておきましょう。(「スポーツカイトについて知ろう」の頁をご覧ください。詳しい図と説明が書いてあります。)

翼の縁を「リーディングエッジ」と言います。この中に入っているリーディングエッジ・ロッドの上下のうち、下側のロッドを折る人は結構多いです。リーディングエッジは普通の場合、上下2本のロッドを中央で差し込み式にして繋ぎ、上下を長い1本にしてあります。(サイズの小さいカイトでは繋がなくて、長めの1本モノで作ってあります。しかし通常はロッドの長さが1本では足りないので、上下で繋いであります。)ロッドとロッドは「フェルール」と呼ばれる接続用の棒、もしくはパイプで繋がれています。必ず、このフェルールという名前を覚えてください。

SashieHP240-004.jpg (48428 バイト)フェルールにはインナー・フェルールアウター・フェルールの2種類が存在しますが、棒状のパーツをロッド径の内側に接着して、それを繋ぎに使うものを、インナー・フェルールと呼びます。フェルールは上か下のロッドに直に接着してあるのが普通です。(標準的なカイト製造法の場合はフェルールは上側のロッドの下端に接着してあります。)折れたロッドを交換する場合、フェルールが必要かどうかを、まず確かめてください。もし上側のロッドが折れた場合は大抵必要となります。

プルトルーレッドのロッドのように内径が細いものは、ロッド内に棒が入らないので、アルミ製またはFRP製などのパイプで、ロッドの外径寸法に合ったパイプを、ロッドの外側に接着してあります。下側のロッドはその中に差し込みます。これは外付けの形状から、アウター・フェルールと呼んでいます。オス側、メス側と言う呼び名で呼ばないでください。フェルールの付いた側、フェルールの付かない側というように呼んでください。

Sasie-rich2-200.jpg (43687 バイト)このように、サイズと形式の合ったフェルールを購入しなければなりません。ロッドだけを購入し、フェルールを購入し忘れると繋げません。
リーディングエッジ以外では、ボトム・スプレッダーもフェルールを介して、左右のボトムスプレッダーをTコネクター位置で繋いでいるものがあります。フェルールの付いた側が折れた場合はフェルールも必要になります。

折れたロッドからフェルールを取り外して再利用したい場合は、使用された接着剤によっては、ライターで加熱しても取れないものもあります。(スポーツカイトは海外のメーカーのため接着剤の構成要素が日本とは異なるためです。)

テーパードのラップ・ド・カーボンを使用したリーディングエッジの場合は、フェルールは太い側同士で差し込まれ、両端が細い方になります。また、スポーツカイトによっては、リーディングエッジの上側はストレート・ロッドで、下側についてはテーパード・ロッドの場合もありますから、確かめてからロッドを買いましょう。(上下が同じロッドと思い込まないように。)

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(もしわからない場合は、エスクでは正しいカイト名と、その仕様の2点で、どこに何のロッドが使ってあるかはスベテ分かります。注文の前に聞いてください。ただし、エスクで売っていないカイトについてはパーツはありません。エスクで買ったカイトでも、古いモノは代用品になる場合があります。エスクに過去に注文フォームで注文したものならばデータベースにあるのでわかります。ただし、普通のメールや電話の場合はデータが残っていないので分かりません。)

カーボンロッドを切る道具

スポーツカイトのフレームはカイトごとに設計図の寸法で作られている筈ですが、実際には5mmくらいまでの切断誤差が存在します。よって、折れたロッドを定規代わりにして切るべき長さを決めると確実です。新しいロッドを切る前には、切る位置を間違えていないかどうかを再度確かめて、ロッドにマークを付けます。塗装していないカーボンロッドの色は黒いので、シルバーや白のマーカーで印すると分かりやすいでしょう。

Sasie-silky-nokogiri300.jpg (21101 バイト)ロッドを切る道具は、目の細かい金切ノコギリか,目立てヤスリのようなものが適しています。カーボンロッドを切るためのノコギリの条件としては、決して粗目刃でないことです。目の細かい刃の金属板板を切るためのものを、ホームセンターに行って購入してください。プラスチック用はカーボン切断用のノコギリではありませんから、切れ味を長く保sashie-tamiya saw.jpg (22251 バイト)つことはできません。粗目刃のノコギリはロッドにヒビを入れたりしますので決して使用しないで下さい。私達が最近使っているノコギリは、「現場屋」という名前の金工専用ノコギリや「シルキーミニ」ですが、これらは替刃も入手可能です。また、刃の厚さが薄く、鋸目も細かく金属用なので固いものが切れるノコギリです。(以前にご紹介したオルファの金きりノコギリは製造終了になり入手できなくなりました。)

カーボンロッドは切りかたを誤ると割れやすい

カーボンロッドは炭素ですから、目の粗い木工用のノコギリなどで、がりがりとやってしまうと、すぐにヒビ割れてしまいます。カーボンは硬い反面、とても割れやすい性質があるのです。よって、注意すべきは絶対に丸太を切るような、片側から切り落とすような切り方をしてはなりません。ストンと切り落とすように切ると、大抵その最後の瞬間に割れます。繊維に沿って,ひび割れしやすいのです。その反面、切り口を奇麗に仕上げるために、目の細かいサンドペーパーで擦ると、まさに鉛筆の芯と同じく、スラスラと柔らかくよく削れます。削るときは削り過ぎないようご注意ください。

カーボンロッドを上手に切る

SashieHP240-010.jpg (53452 バイト)カーボンロッドを切るコツは、周りから少しずつ,溝を掘るように切ってゆくことです。ロッドをグルグルと回しながら、溝を段々と深くしてゆけばいいのです。そうすると、あと少しで切り落ちるところまで来ますが、ここで、ポキンと折ったりしてはいけません。そうすると、ピリピリッとひびが入ってしまい、「シマッタ!」となったときはもう遅いのです。ロッドには僅かなひびが入っても、そこから折れる原因になります。慎重に、注意深く切ってください。慎重でありさえすれば、決して難しい作業ではありません。思っているよりもカーボンはモロいのだ、と考えていれば決して失敗はないでしょう。慣れると要領を得ますが、最初の1本目は慎重に!

プルトルーレッドの場合は、多少、雑でも何とか行けますが、ラップドカーボンの場合は、肉が薄い上、1本の単価も高価なので失敗は許されません。経験を積むまでは、特に丁寧にやってください。
カーボンの切り口は容易に削れるので、1〜2ミリ長めに切って、サンドペーパーで切り口を擦って削り合わせると、ピッタリな長さに調整することもできます。

後片付け

カーボンを削ると黒い鉛筆の削りカスのような粉がでます。これはウェットティッシュで拭き取って捨ててください。鉛筆の芯の削りカスと違うのは、カーボン・ファイバーなので、粉の中に繊維が含まれており、粉を肺に吸い込むと体に良くありません。微量なので極端に神経質になる必要はありませんが、机上にカーボンの削り粉を放置したままにし、窓からの風によって空中に舞うような状態は避けてください。また、粉に含まれた微細な繊維が皮膚に刺さって、チクチクする場合もあります。そんな非常に小さなカケラは目に見えません。これはセロテープのような粘着テープを皮膚に貼り付けて取る事ができます。折れたロッドは炭素なので燃えるゴミとして出せますが、割れた部分は尖っているので、清掃車の作業員が手に怪我をしないよう、新聞紙に包んで捨てましょう。

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