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スポーツカイトの飛ばし方 スポーツカイトのトップページ


初心者のための飛ばし方マニュアル

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スポーツカイトと風

UStai237.jpg (55821 バイト)スポーツカイトにとっての唯一の動力源は風です。もし風がなければスポーツカイトは浮き上がることすらできません。(インドア用の無風カイトが存在しますが特殊なもので、これは高い操縦技術も要求されます。)逆に、あまりにも風が強ければ、初心者はスポーツカイトの早い動きに翻弄されてしまうでしょう。しかし、上達するにつれて、弱風から強風まで、風に合わせて自由にコントロールできるようになります。

でも最初は風速3m/秒位(木の葉や小枝が少し揺れる程度)の風から練習しましょう。このくらいの風だと後退しなくてもカイトはスムーズに揚がり、強い曳きも起こらず、もし操縦ミスしても風がカバーしてくれるので、初心者にとっては最も飛ばしやすいのです。。強い風の中での練習は初心者の場合、速く激しい墜落をしてしまいがちで、そうするとスポーツカイトを壊しやすく、あまりお勧めできません。

スポーツカイトはヨットと同じく風まかせです。自分の思うような都合のいい風ばかりは来てくれません。もし風が止まった場合でも、焦らずに、風が出るまで待つくらいのゆったりとした気持ちが大切です。セイル・サイズの小さいカイトでもよく浮くタイプもありますが、一般的にはサイズが小さくなるほど、また価格が安いものほど、弱い風では浮き難くなります。予算さえ許せば、大き目で揚がりやすいカイトの方が、スピードも速すぎることなく、安
定性もあり、経験の少ない人の練習に向いています。
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フライト前の準備

SashieHP240-004.jpg (48428 バイト)スポーツカイトの特徴は、自分で自由に操縦できることですが、最初からうまく飛ばせるとは限りません。うまく飛ばすにはちょっとしたコツを呑み込まねばなりません。あなたが最初に自転車に乗ろうとしたときのことを思い出してください。最初はうまくゆかなかったけれども、すぐに乗れるようになったでしょう? それと同じです。それほど難しいものではありません。躊躇しないで楽しむ気持ちで始めれば、スグに慣れるでしょう。

スポーツカイトをフライトさせるためには、フラットで広いスペースが必要です。すぐ近くに高い木や障害物があると、スポーツカイトがぶつかってしまうかも知れません。また、大きな障害物を通過して来た風は、乱気流となってスポーツカイトのフライトを不安定にさせます。できれば、広い河川敷や海岸のような、広くて風の安定したところがベターです。
なお、上空に高圧線が通っているところや、飛行場のそばは「凧揚げ禁止地区」なので絶対に飛ばさないようにしてください。

特に注意すべきは、スポーツカイトのスピードです。スポーツカイトが人にあたると危険なだけでなく、ピンと張ったラインも、早いスピードで人にあたると糸は刃物のように切れるので危険です。ですからフライトエリア内には絶対に無関係な人を入れてはいけません。安全性に注意をはらうのはフライヤーのマナーとして決して無頓着であってはならないことです。

初心者の時は、自分の思い通りの方向にスポーツカイトを飛ばせないこともあると思い、また、自分で思っている以上に広くスペースを使ってしまったりしますから、周りにぶつかるものが無いことを必ず確かめてください。もし見学者が居る場合は、フライヤーの後方から見てもらえるように指導してください。後ろは安全です。特に幼い子供は、飛んでいるスポーツカイトの真下に行きたがり、真下から見ることを好む傾向があります。これは最も危険な位置なので、そんなときは直ちに飛行を中止し、安全を確認してから再度始めてください。ヨソのお子さんには注意しにくいので、飛ばすのを一時中止し、そして、立ち去ったあとで再開してください。

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スポーツカイトを組み立ててラインをつける

スポーツカイトにはさまざまなデザインのものがありますが、ここではデュアルライン(2本ライン)のデルタ翼型(三角形)のものに限って説明します。普通、皆さんがスポーツカイトと呼ぶものはこのデュアルラインのカイトです。基本的な構造とレイアウトはメーカーが異なっても共通性があり、大体同じです。(部分的な相違はもちろんありますが。)

manu-01.jpg (45734 バイト)説明書をよく見て組み立ててください。ロッドコネクターに差し込んで組み上げるようになっています。ロッドとはカーボン製の棒で、ロッドがスポーツカイトのフレームを構成しています。

機種により、リーディングエッジ・コネクターがビニール質のものがあります。ビニール製のコネクターは差し込んだロッドが、密着して抜け難いものがあります。(新品の最初の内だけ。)密着したロッドを簡単に抜くための道具として「カイトメイト」というアクセサリーも販売されています。逆にもし差込が緩過ぎる場合は、ロッドに薄いテープを少し巻けば丁度良くなります。

manu-02.jpg (46344 バイト)スポーツカイトにはウィスカー(セイルを突っ張る細いロッド)が必ず付いています。それ以外にフレキサーと呼ぶ細くて短いロッドが翼端につくものもあります。すべてのパーツをつけ忘れないように確実に組み立てます。組み立て自身は誰でも出来ることで、全然難しいことはありません。必ず、しっかりと奥まで差込むことが大切です。差込みが浅いと、それが原因で飛行中にロッドが抜けて墜落することが有ります。

初心者で注意すべきは、ブライドル(カイト自身に最初からついている、チョッと太目の紐)が、ロッドの下をくぐったり、またがったりしていることに気付かないで組み立ててしまっている場合があります。これではブライドル位置や長さが左右でまるっきり異なってしまいます。「ブライドルは所定の位置にありますか。」「ひねったり、引っかかったりしていませんか。」ブライドルの不自然さは、いくら初心者でも、常識的な判断で見れば、必ずわかりますから、飛ばす前にちゃんと確認しておきましょう。確認しないでそのまま揚げてしまうと、スポーツカイトは不自然な奇妙な飛び方をするか、墜落するか、してしまいます。


スポーツカイトの組立てが終わったら、飛ばすための、フライト・ライン(操縦索)とストラップ(手で持つ部分)を取りつけます。ストラップは左右の色が別色になっているものもありますが、これは左右の別が判るようにそうしてあり、間違えている訳ではありません。ラインもスリーブが付いている場合は左右で異なった色のスリーブが付いています。もし、スリーブが付いていないか、あるいは左右同色のスリーブの場合は、片方にマジックインクで印をつけておくと便利です。そうしておくと、スポーツカイトの右ブライドルに付けたラインと、ストラップの右側の取りつけ位置との関係がよく判り、左右を間違えることがありません。

ずっと以前には、ストラップではなく、ブランコのようなハンドルを使っていたことがあります。今ではそのハンドルを作っているメーカーもなく、ストラップで飛ばすのが普通です。ハンドルだと手がハンドルから離れることがありますが、ストラップだと手が離れてカイトが飛び去るようなことはありません。

また、フライト・ラインはワインダーという平らな糸巻きに巻いてあります。ワインダー1個に左右のラインを同時に巻いてあります。よって、ラインは左右同時に巻いたり解いたりを行います。左右のラインをそれぞれ別々のワインダーに巻きたがる人がマレにいますが、普通はそうしません。

lineloop.gif (2168 バイト)フライト・ラインのスポーツカイトへの取りつけ方は、ラインの先に作られた輪の部分を、スポーツカイトのブライドルの先のコブに締め付けて取りつけします。図1のように、先端にラークヘッドノットという名前の結び方で、締めます。この方法により、ラインはカイトにワンタッチで取りつけることが出来ると同時に、容易に取り外すこともできるのです。ラークヘッド・ノットはカイトでは必須の結び方なのです。必ずこの名前とやり方を覚えてください。(ラインの先がスリーブという筒状の紐で覆われている場合は、通常、スリーブ自身の色が白・黒、/赤・黒、あるいはオレンジとグリーンのように色分けされ、左右を見分けられるようになっています。同色同士でスポーツカイトとストラップを左右別に接続します。)

次に、ストラップへのフライト・ラインの取りつけですが、ラインの先端についた大きな輪(スリーブが付いていればスリーブの輪)をまずストラップの先のD管(または紐の輪)に通し、その後で、ラインの輪の中にストラップの端を通してください。そのまま引っ張れば、D管の部分にラインが取り付きます。そう難しいことではありません。ストラップに輪が無くコブになっているものは、こちらもラークヘッドノットで取りつけします。


manu-04.jpg (48787 バイト)スポーツカイトを飛ばすためのラインの長さの取り決めはありません。スポーツカイトの大きさや、飛ばす場所の広さで決めていただいても構いません。しかし、通常、フルサイズのスポーツカイトの場合は30〜35m位の長さでフライトするケースが多いです。もし場所が狭い場合は25m位でも支障はありません。(サイズの小さなスポーツカイトでは逆に25mくらいの方が適当です。)ただし、これ以上ラインが短いと、短くなればなるほど挙動がクイックになります。よって20m以下のラインは初心者にはちょっと短か過ぎるので避けてください。

初心者向きのスポーツカイトでは、ラインやストラップを割安にセットした、一式セット付きのスポーツカイトもあります。(エスクではエスク独自にセットした一式セットが数多く用意されていますが、世間一般ではカイトの価格にはセットは一切含まれていません。本体のみの価格が普通のカイト価格ですので、セットと書いていないスポーツカイトでは別個にラインやストラップを購入します。)

manu-03.jpg (44368 バイト)スポーツカイトを飛ばすには、フライト・ラインの長さを一杯まで全部出して飛ばします。肝心なことはフライト・ラインは左右の長さが同じでなければならないことです。まずラインを一杯に出したら、ラインの長さを左右で比べてください。左右の長さが一致しているかを確かめるには、地面に打ったペグ等に引っ掛けて、左右を合わせて見ると分かります。もし、左右の長さの違いが僅かならば、それでも使えますが、数センチも異なるならば、強めにストレッチさせながら、結び直して、正しく長さを合わせてください。

ラインの長さを調節する時は、ラインの端にスリーブという布のチューブがラインにかぶさっていますから、そこを解いて長い方を短い方に合わせ結び直します。(スリーブがついていない場合、そのまま使っても問題はありませんが、スリーブだけ買って取りつけると、より使い易くなっていいでしょう。)左右のラインの長さの差に特別神経質になる必要はありませんが、1cm以内であればベストです。どのようなラインでもいくらかの弾力があり、針金のようなものではありません。よって、ラインの左右を合わせるとき、しっかりと引っ張って合わせてください。地面にだらりとたらしたりして合わせると、飛ばしたときには一致していません。

ラインにはナイロン/ダクロン(ポリエステル)/ケブラー/スカイボンド/スペクトラなどの種類があります。現在、最も広く使われているラインはスペクトラ繊維のラインです。(商品名はスピードライン、アドレナライン、スペクトラ、レーザープロ、プロテック、スカイライン、ダイニーマなどあります。)ダクロンのラインは安いけれども伸びが大きいので、スポーツカイトにはお勧めしていません。おもちゃのカイトに付いているラインは大抵ダクロンラインです。また、ケブラーラインは補強部分以外にはあまり使われません。

ラインは曳きの強さを重さの単位で表します。英米の場合はポンドを、その他の多くの国はキログラム表示です。普通の風ではスペクトラ繊維の80ポンドから100ポンド(Kg表示の場合は38kg〜55kg)でいいかと思います。予備としては風速5m以上の強風用に150ポンドから200ポンド(Kg表示の場合は55kg〜75kg)を、
持っていれば十分でしょう。カイト歴の古い人ほどポンド(重さ)やフィート(長さ)でラインの単位を呼ぶのを聞くと、なぜか?と思うでしょうが、それはスポーツカイトが日本に初めて入ってきたとき、それがアメリカからだったためです。ラインもアメリカ製しかありませんでした。今はヨーロッパの方がずっと盛んなのでKg表示は普通になっています。

いいラインは価格が高いですが、いいラインほど伸びが少なく、滑りもよく、また中に芯が入ったラインは硬く、ダイレクトで、正確ななコントロールが得られます。強い風の時はラインを早めに強いものに交換してください。ラインが切れてカイトが飛び去り、人にあたるなどの事故になると大変です。それよりも一端切れたラインは繋いでも、切れやすくなり、経済的にもマイナスです。最近の芯の入ったいいラインは、チューブラインではないので、中に入れ込んで繋ぐことは出来ません。風が強い時は、オプションのエアブレーキを買ってつけるなどして、絶対に無理なフライトはしないことです。(エスクのHPのアクセサリーのページに色々出ています。エアブレーキは有るととても便利です。サイズの合うものを相談して決めるといいでしょう。)

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ラインの出し方

SashieHP240-006.jpg (46571 バイト)ラインは糸ですから、その性質上もつれやすい傾向にあります。もつれを防ぐには、風下に真っ直ぐに伸ばしたところでスポーツカイトに取りつけるといいでしょう。仕舞うときは、まず、スポーツカイトからラインを外し、ラインを地面にたらしたまま、引きながらワインダーに巻き取るともつれません。もし、フライト中に藪の中に墜落したような場合でも、カイトに付いたライン側をまず外し、藪の外からラインを巻き取ってゆけばもつれることはありません。

もつれさせてしまう原因の多くはスポーツカイトを降ろしたあと、ラインの付いたストラップを持ったまま、フライヤーが地上を歩き回ったり、ラインを外さないでカイトを移動させたりするとラインどうしが絡み合ってしまうのです。糸は100%もつれるものであることを覚えておいてください。ラインは一端もつれると、カイトを飛ばすどころではなくなりますから、その性質をよく理解しておかねばなりません。(僅か5分間飛ばした後、ラインをもつれさせ、そのもつれを解くのに2時間かかった人もいますよ。)

出したラインにカイトを取り付けする方法のひとつ。

もうひとつのやり方として次のような方法があります。まず先に地面にペグを打ち込みます。次にペグにラインを引っ掛けます。(ストラップを付けた状態で左右のストラップをまとめてペグに引っ掛ける)そこから真っ直ぐ風下に向かってラインを一杯まで出して行き、その先端にスポーツカイトを持って来て取り付けます。スポーツカイトは45度以上後ろに傾け、(仰向けのままだと下から裏に風が入って舞い上がりやすい。また逆に45度よりも立っていると勝手に揚がってしまう。)すぐに飛び揚がってしまわないようにしたら、急いでストラップの場所まで戻ります。そおっとストラップをペグから外して、両手につけてから、引っ張り、ラウンチさせます。

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ラウンチ(離陸)

 スポーツカイトを地面から起こすには、少しずつラインを引いてゆくことで、スポーツカイトのセイルをW字型にしているウィスカーによってカイトは起き上がります。風が強めに吹いている時はそのままでも勝手にラウンチ(離陸)してしまうので、まずは直立よりも少し後ろに傾けておいてください。

両方の腕を揃え、力強くラインを引き降ろすと、スポーツカイトはその場からまっしぐらに真上に上昇して行くでしょう。もし、左右のどちらかに行ってしまうなら、左右の腕の力が揃っていないことを意味します。右利きのために、右手が強めで、右寄りのラウンチをするようならば、その瞬間、左を少し余分に曳いてバランスを取り、修正しながら上昇させてください。もし、風が通常よりも弱い場合は、引きと同時に素早くステップバック(後ろに下がる)すれば、曳き幅を大きくすることができるので、何とか揚るでしょう。揚がれば上で風が掴めます。

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風が弱いときのラウンチの注意点。

風が弱過ぎるかどうかの判断としては、スポーツカイトを正しくラウンチさせたときに、高度10mくらい揚がったところから、カイトが自分で揚がって行こうとするかどうかです。フライヤーがステップバックしなくても、立ち止まったまま飛ばせれば、地面近くの風が不足していたとしても、取り敢えずスポーツカイトを飛ばせ得る風は充分にあると判断できます。

しかし、もし、10m揚がっても更に曳き増さないと揚がらない時は明らかに風が不足しています。そのようなときは、強く引きながら素早く後退してください。真っ直ぐ後ろに後退することで、引きを増すことができます。
高度15m以上になっても、ずっと後退を続けないと、その高度で飛び続けることが出来ない場合は、そのカイトの性能の最低風速を満たすだけの充分な風が得られていないので、もうちょっと風が出るのを待ったほうがいいでしょう。

スポーツカイトのカタログに書いてあるある最低風速は、物理的な風速です。つまり、ただ上に揚がるだけの風速です。旋回したり運動させるとセイルからは、ターンの度に風が逃げるので、実用風速はもう少し必要です。

風が有り過ぎるときのラウンチの注意点。

風速が8m/秒以上の爆風は初心者の練習には向かないので中止しましょう。風速4〜5m/秒はいい風の範囲ですが、でも、初心者にとっては、かなり高い風速に感じると思います。特に補助する人がいなくて1人でラウンチをする場合は、スポーツカイトが勝手に舞い上がったり、地上で吹き飛ばされたりして、苦労するかも知れません。
先に説明したペグを使った方法でも、風が強いと、風向きがちょっと変わ
っただけでも舞い上がったりしがちです。このようなときは次のような方法
がよく取られます。

@海岸の砂浜の場合は、スポーツカイトを仰向けに置き、砂をカイトの後縁にかけて重しにする。カイトがラウンチ体勢で立ち上がると砂は下に落ちます。同様な方法で適当な大きさの砂袋を持っていればそれを使います。フォイル・カイトでは砂袋(冬は雪を詰めて)は通常よく使います。

A草地の場合は、ちょっと背の高い草のおい茂ったところに立てかける。

Bラインセットされた状態のカイトを、地面上で1回後転させ、ウィスカー
位置のセイルに左右それぞれのラインが巻きついた状態のまま、ノーズをフライヤー側に向けて、うつぶせに地面に置く。ラウンチするときに左右のラインを同時に引っぱってやると、カイトは地面上で前後に1回転して正立し、この状態になったら、通常のラウンチ操作を行なう。
(これはエキスパートは普通にやっていますが、初心者には難しいかも。)

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マヌーバー(Maneuver)

スポーツカイトの飛行演技をマヌーバーと呼びます。上空で∞(無限大のような軌跡で)を描いたり、8を描いたりして、思うような飛び方になるまで練習します。

大切なことは両肘を体につけ、脇をしめて腕を動かすことです。最初は脇が空いて、両手が頭の方まで上がり、手を振るような体勢になりやすいので注意してください。このようになると、自分は思いきり引いているつもりでも、ほとんどカイトは反応せず、そのまま墜落です。引く方向は横や頭上で引かないで、体の脇に沿って下側に引き、もし引きが不足していると感じたら、引きながら後ろに下がるのがコツです。両手が頭上でバンザイになっていると感じたら、スグに修正してください。この姿勢ががクセになるとかなり上達の妨げになります。


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ストレート(直進)

SashieHP240-007.jpg (48613 バイト)左右の腕の引き力が同じならばスポーツカイトは必ず直進します。最初に両方の腕を引いてラウンチさせましたが、垂直上昇に限らず、水平飛行でも、垂直降下でも、直進はすべて同じく両腕を揃えて引きます。初心者が勘違いしやすいこととして、両方同時に引けば上昇するものと思い込み、危なくなったときに、両方一度に引いてしまいがちです。カイトが頭を下にしているとき、両手を同時に引くとどうなるかはお分かりでしょう。この墜落では地面に勢いよくたたきつけてしまうので、スポーツカイトのセンターロッドを折ることになるのです。気をつけましょう。

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ターン(旋回)

右手を引くと右にターンします。左手を引くと左にターンします。初心者は急激に引き過ぎるか、あるいは全然引きが足りないか、のどちらかの傾向がありますから、高度を充分取り、落ち着いて慎重に引いてください。そして、カイトがゆっくりとターンを始めると、曲がり終えるちょっと前に引いた腕を元に戻してください。そうすればターンは終了します。

ポイントはどのあたりでどの位を戻すかですが、これは車のハンドルをきってカーブを曲がっているときと同じです。カーブを曲がり終わったらハンドルを戻さなければ車道から飛び出してしまうでしょう? 何回かやって体験から習得してください。ターンを何回か繰り返すとラインがよじれてきますが、動きには関係しません。右は右、左は左で変わりません。しかし、一方ばかりにぐるぐると回っていると、ラインの摩擦で操作感が硬くなってきます。一方ばかりに回るのではなく、右に3回まわったら、今度は左に3回まわってと、もとに戻すように心がけるといいでしょう。1回ごとによじれを気にする必要はありません。

illust2.gif (3879 バイト)

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8の字飛行のしかた

manu-05.jpg (44854 バイト)墜落しないで左右にまわれるようになったら、今度は空に8の字を描いてみましょう。できるだけ自分の思った位置に、思った大きさで、正確に描けるように練習します。横の8の字を無限大のマーク∞で正式には「インフィニティ・ダウンワーズ」。縦の8の字を「バーティカル・エイト」。と呼びますが、特に英名で覚えなければならないほど重大なものではありません。覚えられれば覚えてください。

特にバーティカル・エイトは下側が地面に近くなるので、下の円が変形してしまわないように。これを墜落せず同じ大きさで10分間以上続けられるように練習します。最初はこの図のようにに円がジグザグと乱れるでしょうが、慣れてくると左右で揃ったきれいな円が描けるようになります。左右の円が同じ大きさになるように心がけてください。また中央のXの位置が真ん
中に来るように心がけてください。中央のXは直線で結ぶのが正しい飛び
方なので、厳密にはカーブのみで結んだ∞型ではないのです。

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スロットル操作

スロットルとは車でいえばアクセルにあたります。動力源が風のスポーツカイトでは、エンジンはありません。それでも加速させることができます。加速させるためにはラインを自分の体に引き寄せて風を多く受けます。つまり、両腕を強く引く、あるいは素早くステップバックすると、カイトはそれまで以上に風をはらみ、前進スピードがアップします。逆にスピードダウンするためには、両腕を前に突き出したり、前に駆け出したりして、風の風圧を減少させ、速度を落とします。

空中では場所場所によって風速は絶えず変化し、普通に飛ばしていても、カイトにあたる風は一定ではなく、カイトは速くなったり、遅くなったりします。それを、自分の立ち位置を前後させる「スロットル・コントロール」によって、一定の速度を維持し、美しく飛ばすことができるようになります。それができると基本は一人前になっています。スポーツカイトの醍醐味として、2人から6人で編隊を組んで飛ばす、ペアやチームのバレエ(演技)がありますが、もし、スロットル・コントロールで速度を合わせることが出来なければ、接近しての飛行では、追突したり、衝突したりするでしょう。まず「スロットル・コントロール」を習得してください。ターンで減速してユックリ曲がり、直線で加速してスピードを上げてください。スローン・イン・ファスト・アウトのように。

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スクエア(四角ターン)

SashieHP240-008.jpg (47017 バイト)スポーツカイトは滑らかに飛ぶだけではありません。まるでUFOのように、鋭角的で急激なターンもできるのです。これは飛行機とは全く異なる旋回です。その操作に欠かせないのが「プッシュ・ターン」のテクニックです。スポーツカイトが右に曲がるためには右手を引く、と前述しました。しかし、引いて(プル)曲がるのであれば、押して(プッシュ)も曲がるのです。右に曲がるとき、左だけを押す。これがプッシュ・ターンです。

プッシュ・ターンはプル・ターンよりも急激に廻り、L字型にターンするため、プッシュ・ターンを連続すれば、空にスクエア(四角)が描けます。また、地上スレスレの超低空スタントでは旋回半径の小さいプッシュ・ターンを多用します。プッシュ・ターンはランディングやストールなどの多くの技にも絶対必要な基礎の技術ですので、必ずマスターしてください。プッシュの仕方はボクシングのジャブのように、早く短く行います。つまり素早く出したら素早く戻す。これがポイントです。
プッシュターンを完全に習得したら、片手をプッシュで、もう一方の手はプルで、それを同時に併用することで更にキレ味のある、また正確なターンができます。

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ストール(停止)

スポーツカイトは丸く曲がる、四角く曲がるの他、空中に停止することもできます。ストールは早いスピードで動いているカイトを瞬時に,その場に停止させる技術です。例えば、右45度の上空から降下してきたスポーツカイトを強いプッシュ・ターンで急に角度を変え、頭を上にします。そのまま引いていると再度上昇してゆきますが、それをせず、頭が上に向いた瞬間に、両手をパッと前に出し、急減速で止めてしまいます。(左右の手首を素早く強くバタッとさせるような感じ)これがストールです。

ストール状態では、カイトは左右に倒れやすく、ふら付き気味ですが、小刻みにバランスを取って、静止を保ちます。両手を出すだけで止まらないときは一歩前に出て不足を補います。完全なストールを行うコツは、一発で修正無くストールしてしまうこと。止めた後で、ふらついているのを修正する方がずっと難しいですから。ストールができるようになると、それを基礎にして、サイドスライド(正立状態のまま風上から風下に滑らせて横移動すさせる技)アクセル(点位置で方向を変える技)のようなトリックに応用できるようになり、スポーツカイトはますます楽しくなります。

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ノーマル・ランディング

manu-06.jpg (44512 バイト)一端、ラウンチ(離陸上昇のこと)して空中に上がったのはいいが、もし、着陸ができなければ墜落させて降ろすしかありません。だからランディング(着陸)の練習をしましょう。ランディングに不可欠なテクニックとして、ストールホバーリングフレアがあります。ここでは、ストールランディングの説明はしません。よって、ストールは省きます。ホバリングとフレアだけで行います。

スポーツカイトは凧なので、風を受けることのできる範囲があります。風下に向かって立つと、正面は頭上までスポーツカイトは揚ります。しかし、その後ろまでは行けません。左右も同じです。後ろまでは行けません。この飛行可能範囲をウインド・エンビロープ(あるいはウインド・ウインドウ)と呼びますが、その最も右端と左端、つまり、ウインドウ・エッジではほとんど風を受けません。なぜならば、ウインドエッジではラインが付いたスポーツカイトは、風向に対して平行になってしまっているからです。この場所まで行くとスポーツカイトのセイルを風が押さないので止まってしまいます。

コレを利用してランディングする方法が最も初歩的なランディングとなります。スポーツカイトを高度3m位まで降ろし、右か左のウインドウ・エッジまで水平飛行で持って行きます。そうすると、カイトはがっくりとスピードを落とし、もうこれ以上行けないところで、ホバーリング状態(ヘリコプターのような空中停止)になります。そのまま前方に出てカイトから風を逃がしてやると、(カイトは引力に引かれて地面にリーディングエッジが当るように、)静かに頭から地上に滑り込み、(グライダーの着陸みたいに)カイトは傷付かず降ろせます。

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イーグル・ランディング

SashieHP240-009.jpg (50075 バイト)デルタ型のスポーツカイトでは、まるでイーグル(鷲)が降り立つような,、正立したままの優雅なランディングができます。これをイーグル・ランディングと呼びます。ただし、テクニックを要するため、10回が10回、確実にできるようになるためには、それなりの練習が必要です。方法は次の通りです。まず、水平飛行でウインドウ・エッジまで行き、ホバーリング状態にします。高度2m位の低めでほとんど静止1歩手前まで速度が落ちたら、プッシュターンして、まず頭を真上に向け、フレアの状態(後退可能な状態)にします。ここで1歩〜2歩前進すればスロットルオフし、スポーツカイトは頭を上に向けたまま、自分自身の重量で静かに垂直降下し、ランディングします。つまり、フレアして降ります。

ポイントはこの最後のスロットルオフにあります。風が弱いときは手を前に出すだけでも垂直下降しますが、風があるにつれ、カイトは再びラウンチ(離陸)しようとしますから、垂直よりも少し後ろに倒れるように、風の強さに合わせてスロットルオフの度合いを加減しなくてはなりません。

スロットルオフする行為とは前に1歩2歩出ることです。それはカイトに当る風を手で感じて行うしかありません。これは最初は難しいですが、すぐにできるようになります。そして、それに慣れると、今度は弱めの風のときに、ウインド・センターでもやってみてください。ウインド・センターにイーグル・ランディングするには風が弱いときでないと降り難いので、弱めの風を選んで練習してください。

強めの風ではイーグルランディングはできません。もし、あなたが、どんな風でもウインドセンターにランディングしたいならば、ストール・ランディング(ランディングはスキルに応じて何種類もあります。)やツ−ポイント・ランディング(強い風でもウインドセンターに降ろせる)を習得しなければなりません。でも、まずはイーグル・ランディングができるようになれば、初段階では一人前です。

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あとがき

SashieHP240-005.jpg (54787 バイト)初心者にとって、ここまでが第1歩です。ここまでは早い人ならば、丸3日くらい、普通の人では週1回くらいのペースで練習して、約1ケ月から1ケ月半くらいでしょう。この基礎テクニックを会得してしまえば、ここからが面白くなり、スポーツカイトの面白さから逃れられなくなります。

スポーツカイトの習得が早いか遅いかは運動神経よりも、何でこうなるのか、何でこうならないのか、を考える力の有無だと思います。何も考えずに同じ失敗を繰り返す人は上達が遅いようです。考えましょう!ランディングできると、ここまで習得したら、もう飛ばせる!、卒業だ!、と思う人がたまに居るようですが、スポーツカイトをスポーツカイトらしく飛ばすための基礎テクニックが得られたにすぎません。この段階では、とても正確に飛ばしていると言えませんし、ただ墜落せずに何とか飛ばしているだけの段階です。ここから後が本当にスポーツカイトの面白さに「ハマル」魅力のある段階に入れます。

ただ、この段階を馬鹿にしていると、後で「上達の壁」にぶつかる原因になりますので、完全に習得する必要があります。
そのために、エスクがお勧めしているのは、安定性のいい初心者に向いたスポーツカイトなのです。上達した先の将来を見越し過ぎて、上級者向きのスポーツカイトを買ってしまうと、この基礎の習得にも時間がかかってしまう可能性があります。段階を踏むことがむしろ早道なのです。

基礎が習得されると、スポーツカイトを腹ばいにさせて、横回転を与えたり、裏返しにしたりする「トリック」と呼ばれる高度な技を覚える人、また仲間と一緒に「チームバレエ」や「ペアバレエ」で編隊飛行をする人、それぞれのスポーツカイトの楽しみ方があります。スポーツカイトの動画はエスクのHPやYouTubeなどのウェブ・サイトにも多数アップされていますから、それらを見て研究してください。あなたのトレーニングの結果が花開くとき、こんどはあなたがコーチです。あなたの周りにスポーツカイトのフライヤーを増やし、みんなで楽しもうではありませんか。

なお、飛ばし方で分からないことがあったり、スキルの壁にぶつかったりした時は、エスクにメールでお尋ねください。基礎的なことから最新のトリックまで、どんなご相談にも無料で応じることができます。ですから、安心してスポーツカイトをやってください。ご遠慮は要りません。



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