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スポーツカイトの飛ばし方 初心者のための飛ばし方マニュアル


風なんてこんなもの

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もし、あなたが都会生活をしている人だったら、日々の風の存在を気にすることはないでしょう。台風接近のニュースに接したときや、天候の悪い日に風の存在を実感することはあっても、穏やかな日に風速の変化をを気にすることは殆どないと思います。しかし、スポーツカイトのような、風を操るゲームを楽しむようになると、これがガラリと変わります。いつも風の存在が気になるようになります。今日の風は(自分にとって)いい風なのか悪い風なのか。   

Sashie-Flyer240-135.jpg (42761 バイト)スポーツカイトにとって、風は動力源です。風こそがパワーユニットなのです。エンスト状態だとスポーツカイトは青息吐息になります。それだと、もちろん、パワフルな飛びはできません。少なくともそのスポーツカイトに適した風速は最低限必要になります。

ただし、風が弱くてエンジン・パワーが足りない場合でも、弱風用カイト(ウトラ・ライト仕様)を使用することで、つまり使い分けすれば飛ばせますが、それでもそれに適した風速は必要です。
普通の中風用のカイト(スタンダード仕様)の場合、風はたっぷりと欲しいものです。いい風に恵まれると、その飛行は気分爽快で、これほどすがすがしいことはありません。しかし、どんどん風速が変化して、強過ぎる風になるとカイトのスピードは上がり、曳きも強くなります。でも、ラインを切れ難い太いものに換えたり、エアブレーキを装着するなどして、安全面に気を使えば大丈夫です。もちろん、強風下では体力と腕も要りますが。。。こんな状況でも飛ばしたい人のために、体力的なカバーをしてくれる強風専用のベント仕様のカイトも用意されていますけどね。

もし、あなたが、カイトを1種類しか持っていない場合は、スベテの風速に対応することはできません。そういうことからも、自分の持っているスポーツカイトの使用可能な風速域を知っておくことは大切です。初心者が最初に手に入れるスポーツカイトはStd仕様(スタンダード)であるのが一般的ですが、Std仕様のスポーツカイトは風速2mから6mくらいの範囲の使用を基準に作られており、殆どはこの仕様で間に合います。
              
SashieHP240-001.jpg (24619 バイト)風は風速だけでは表現できません。スポーツカイトに適した風は出来るだけ安定した、質のいいものが求められますが、まだ風の質の数値化は聞きません。では、安定した風の来る場所はどんなところでしょうか。

海岸や大きな川の河川敷は風抜けがいいので安定した風が得られる場所です。海岸に近いところでは、オン・ショア(海から)の風とオフ・ショア(山から)の風があり、オンショアの風は安定していますが、オフ・ショアの風は陸から来るので、ガスティな状態になりやすく不安定です。周りを並木で囲まれていたり、大きな建物がそばにある場合はガスティな風の原因になります。スポーツカイトを飛ばすには、海岸や広い河川敷、あるいは障害物のない広い広場や公園など、風抜けのいいところで飛ばすことをお薦めします。
なお、スポーツカイトのスピードは思っているよりも速いので、周辺に人がいないところで、安全を確認してから飛ばしてください。

風速計で風の強さを計ったことがある人だとわかると思いますが、風というものは同じ強さで継続しないのが普通です。特に高目の風速の場合と低目の風速の場合は、それが非常に顕著です。例えば、カタログデータで最低風速1.5mで飛ぶとされるスポーツカイトを飛ばす場合の状況は、実測で平均風速2m位ないと満足に飛ばないでしょう。なぜならば、平均風速が2mの時は、最低は0.5mくらいに下がったり、最高も3mくらい上がったりしているのが普通であるからです。その間を、風はまばらに吹いています。もし、平均風速が1mだった場合、しばしば無風を交えながら、上で1.5m位吹いています。よって、飛ばないことになりますが、しかし、実際的にはフライヤーは、どんどん後退することで自ら風を作り出し、曳きまくって強引に飛ばしているので、これでも飛ばせます。ただ、風速2mをずっと保って吹いてくる風なんてはありません。よって、余裕をもってやるべきでしょう。  

強風の場合は、弱風のときよりも激しく変化します。風速10mの時は、急に突風が来て13mや14mになったりします。また、突然に4mに落ちたりもします。それが数秒間のサイクルでコロコロと変化します。ですから、スポーツカイトの許容風速に充分な余裕がない場合、いきなり来た突風でスポーツカイトを壊してしまう場合があります。スポーツカイトのカタログ・データで風速3m→8mとなっているような場合、風速5m以上はエアブレーキなどの装着をすることで、8mでも飛ばせるよ。ということになり、何もしないでそのまま風速8mに突入するのは、限界に挑戦することになり、無謀で危険であることを知っておかねばなりません。カタログデータは物理的に可能な数値データであり、それは風の特質を知れば、現実的には不可能ということもあることが分ります。その日の風速があまりにも不安定だと感じたら、スポーツカイトを一端着陸させることも大切です。うまく、風を読みながら、風をイナしながら飛ばすことも、スポーツカイトを飛ばすテクニックのひとつです。
                     
気象条件が良く、風速が2mから3m位の日や、4mから5mくらいの時は最も風が安定しています。このような時は風速がゼロになったり、8mになったりのように、大きく変動することは無く、スポーツカイトが飛ばしやすい安定した風速を保っています。つまり、一般的にスタンダード仕様のカイトが飛ばしやすい風速の時こそが、絶好のカイト日よりということなのです。
            
SashieHP240-002.jpg (26694 バイト)常に風速計で風速を計る習慣を持っている人は、風速計で計らなくても体感で風速が分るように訓練されていることは多いものです。しかし、風速計で計る風速がいかに正しい数値であったとしても、体感する風速とは異なる場合があります。それは、お天気だけでなく、気温と風に含まれる水分量によって発生しています。気温が非常に低い場合は実際の風速よりも強めに感じます。また、風に含まれる水分量によって、風の持つ圧力に違いが生じ、一般的には、風が重い、とか軽い、とか、そういう言い方で呼ばれています。太平洋の彼方からやって来る風は重く、狭い瀬戸内海の乾いた風は軽いのです。瀬戸内海では実際に計った風速よりも、カイトに受ける風が弱いと感じ、湘南や東京・葛西の太平洋から受ける風は、とてもしっかりとしています。そのため、瀬戸内海では折れない筈のロッドが、湘南では折れたりすることもあるのです。よって、自分のカイト・フィールドがどういう場所なのかを知ることで、そのカイトの風速の限界を推測し、知っておくことも大切でしょう。スポーツカイトの大会で全国を転戦した経験から言えば、地域ごとの風の質の違いは非常にあると思います。

スポーツカイトを飛ばすことがスポーツかどうかはともかく、ある意味の癒しにも通じる開放感があります。とはいっても、相手は自然であり、風ですから、自分の思うようにはなりません。それでフラストレーションが溜まるようでは困りものです。スポーツカイトは風任せにゆったりした気持ちでやりましょう。忙しい中、寸暇を惜しんで行うものではありません。風が無くても待っていれば、そのうち来ます。そんなノンビリさも必要でしょう。 

                                                        text Nakano

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